テノール歌手ソングライター大瀧賢一郎、KENはへっちゃら テノール歌手ソングライター ケンイチロウ オオタキの部屋

海の記憶

久しぶりの大雨、 出先からの移動でビショビショ、、雨もありがたいなと言っても
もうちょっと加減できないものかな、、何事も頃合が肝心だ、と思い出します。
 
♪ 横浜の波止場から~船に乗って~ ♪  船に乗って行くも送るもどちらかというと
悲しいシチュエーションが多いのはどうしてでしょう? 港に立ち寄る、、船に乗る
これは非日常の出来事で圧倒的に自分の意思に反しての乗船や自分から選んだとしても 
悲しい現実から片道切符での旅立ち そんな人達が歴史の大半を占めたからでしょうか、、
汽車でも飛行機でもこんなに哲学的な気分にはならないかもしれないですね。
久しぶりに真っ白になれるかな、、と思っていましたが、 甲板にいても、船室でも
考える事が忙しくて、、心のゆとりの無さに気が付きました。
甲板でこれからの自分を考えながら、、キラキラした水面を眺めていると、、
一組のご夫婦が陽のあたる場所で海を眺めてらっしゃいました。
陽射しがきつかったので 私の座っていた日陰のテーブルに、、「こちらにいかがですか」
とお誘いしました。  他愛も無い会話の中で ご主人が遠くを見つめながら話してくれました。
「太平洋戦争で船に乗っていました」 とお話しは始まったのですが 横浜駅で偶然ご一緒した
ご夫婦以外にも 同じ境遇の方がいらしたのだ、、と驚きました。
「私は船内に居てこうして生きていますが、上層階にいた仲間たちが爆撃を受けて亡くなったんです、、」
こんな穏やかな海に信じられないような光景が確かに繰り広げられていたんだ と気が付かされました。
以前 広島の原爆被災者の養護老人ホームで歌わせていただいた時も感じましたが、、
この世代のみなさんが 平和を愛おしむように生きている姿が 真っ直ぐ私の胸に刺さってきます。
ステージへの想いがまた強くなった時間でした、、、
続く

滝 賢一郎
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by kenichiro-otaki | 2010-09-08 17:10 | 音楽